青の中を泳ぐ

倉庫 .。.:*☆

無題

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日付変更線はもう越えた

戻らなければならない時間が

来てしまったのよシンデレラ

言いそびれたサヨナラの代わりに

ガラスの靴は置いて行くわね

楽しかった時間はすぐに終わってしまうけど

温もりはそのままにして行くわね

その温もりもやがて夜空を巡る

スターダストに変わるでしょう

凍えた宙に溶けて行くでしょう

夢なのか現実なのか曖昧な感じが

とても好きだったわ

 


傾くオリオン

何処までも澄んだ銀世界

もう大丈夫だから

大丈夫…

東の空が朱く染まり始めたら

誰に手を引かれなくても

ちゃんと歩いて行けるから

無題

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誰のせいでもない

自身が招いた結果

うまくいかなかった事

叶わなかった想いや届かなかった手紙

たくさんの悲しみが心に散らばる

同じ闇なら広大な宙に葬って

いつか光輝く星になるといい

目に映るもの全て 

自分好みであって欲しいと

願った罰

望まないエンドロール

ハッピーエンドで終わる最終回など

私にはきっと無いのかも知れない

湯気を立てる珈琲

寒く寂しい夜を少しでも甘くして…

砂糖をひとつまたひとつ

今夜はミルクをたっぷり注ぎましょう

いつもは飲まない甘い珈琲

冷えた身体の芯に柔らかく滑らかに溶けて行く

少しでもいいから 闇を蒼くして月光

肩に羽織った

ストールの温もりに身を委ね

白い吐息立ち昇る先を見つめる

凍てつく夜の底

もう…

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もう二度と逢えない事がこんなにも

痛いと思わなかった

いや、こんな日が本当に来ると

思いたくなかったから

ただ現実から

目を逸らしてただけかも知れない

ただの自己満足

脆い糸

いつ切れてもおかしくないのに

勝手に繋がっている気になっていた

満ち潮に呑まれた砂の城

もう元の姿には戻れない

掬い上げた砂が手の隙間から溢れ落ちる

ただぼんやり残骸が

風に攫われて行くのを眺めるだけ

安心して

もう追わないから

もう瞳に映し合う事など無いのだから

 

シャララ

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夕日に重ねる蜻蛉の薄羽

静かに始まる鈴虫の奏

 

 

水晶の煌めき揺れる 黄金の穂

清朗な空気が夏の名残りを消して行く

 


シャララララ…

 


透明な色に何処からか

甘い香り振り撒く

金木犀

 


透き通る風

名を付けるなら 幸色の風

捉えられてく甘く透明な腕の中

 


優しく燃える夕焼け纏って

静かな刻を抱きしめて

 

 

 

(去年のを一部リメイク)

 

 

 

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片翼の天使

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舞い上がる邪悪な強者

撃ち落とされる気弱な天使

堕ちた所は不条理な場所

 

誰かとぶつかり合う度

ひとつひとつと むしり取られく羽

 

ふらつきながらも

何とか辿り着いた現在地

 

 

生きろよ生きろ…

 

 

この腕を引くように

真っ直ぐ伸びる飛行機雲が

どこまでもどこまでも

遠い夢の彼方に連れて行く

 

 

また飛べるかな

飛びたいんだよ

 

 

流れる雲の速さに

風の色と香りが変わる速さに

少し焦りを感じてしまうんだ

 

 

底辺から見上げる空は

何でこんなに青いんだ…

 

 

片翼の天使の呟き

 

 

 

 

 

 

 


*・゜゚・*:.。..。.:*・⭐️*:.。. .。.:*・゜゚・*

 

低気圧

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気圧のせい?

体調のせい?

 

何をするにも面倒くさい日がある

ひととおりの家事を終えた休日の午後

 

スマホを開くと楽しそうな

写真を上げてる友人のSNS

ため息混じりで画面を閉じた

 

私は私と割り切っていても

心の何処かで血を流す

疲れてる?

 

 


歳をとる度、諦めることが増えていく

勿論、誰かや何かのせいでなく

私がそれを選んでるからだろう

 

 

毎日を必死に生きながら

色々なものを少しずつ

手放していくからだろう

 

 

思いのままに 進めたら

きっと人生素晴らしいだろうけど

そんな思い通りになる事ばかりでない

 

 

物事がたまにうまく行ったら

ラッキーだと捉えて

普通をしっかり生きていければ

それで良しとしようじゃないか

 

 

器用じゃないから人一倍

頑張り方も不器用だけど

 

 

 

 

 

 

.。.:*☆

 

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涼しい朝

今年最後かもしれないアイスコーヒー

曖昧な季節に揺れる花

 

難しい事など置いといて

綺麗なものだけをコラージュ出来たら

 


風鈴の音はやがて鎮まり

実りの知らせがあちこちから届く

 

黄金色が唄いだす

木々が色付きの準備を始める

 

雲の隙間に気持ちを重ね

景色をまぁるく閉じ込めたい

 

秋に身を任せたい

清朗な風がやさしく流れた

 

 

 

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