青の中を泳ぐ

倉庫 .。.:*☆

薄月夜

窓の外に灯る月が 私を誘う
温もり残る窓を開けると
流れ込む 冷えた空気
もう虫の声も聞こえない
金木犀も香らない

秋がいなくなる前に 夜の調べを聴きながら
薄い銀の波間を泳ぎましょう

疲れたよね
頑張ったよね
君は何処で どんな気持ちで見上げるのかな

誰の空にも平等に 降り注ぐ光
どうか やさしい君が寂しくならないように
愛色に満ちた光に撫でられながら
今日を見つめた瞼を閉じよう
おやすみなさい
穏やかな夜を

虹色の夢を..。.:*☆