青の中を泳ぐ

倉庫 .。.:*☆

#秋

シャララ

夕日に重ねる蜻蛉の薄羽 静かに始まる鈴虫の奏 水晶の煌めき揺れる 黄金の穂 清朗な空気が夏の名残りを消して行く シャララララ… 透明な色に何処からか 甘い香り振り撒く 金木犀 透き通る風 名を付けるなら 幸色の風 捉えられてく甘く透明な腕の中 優しく燃…

涼しい朝 今年最後かもしれないアイスコーヒー 曖昧な季節に揺れる花 難しい事など置いといて 綺麗なものだけをコラージュ出来たら 風鈴の音はやがて鎮まり 実りの知らせがあちこちから届く 黄金色が唄いだす 木々が色付きの準備を始める 雲の隙間に気持ちを…

遠い空の下

友達に囲まれて あなたが私を見てない時間が あまりにも綺麗で楽しそうで 私はどこまでも沈んでしまいそうになった けど、あなたにはそのままでいてほしい たぶんあなたはそこにいて いつも今も何かをしていて あなたの事だから 自分よりも人を大切に 絶え間…

溶けない夏

秋はきまぐれ 嵐が去ったと思えば 夏の名残をまた連れてくる スローダウンした季節は 仕舞おうとしていた夏服を もう一度着るチャンスをくれた どこにも行かないと決めても 急に海が見たくなったり 何もしないと決めても まだ何かやりたくなったり やり残し…

せぷてんばー

カレンダーを一枚めくる 夏らしい事 今年も何もしてないな… いつからだろう 夏を心から楽しめなくなったのは これが大人になるという事なのだろう 8月の終わりと9月の始まり 日付けを一日 跨ぐだけなのに 大きな境界線をいつも感じる 夏の終わりのありがちな…

秋…

水晶の煌めき揺れる 黄金の稲穂 清朗な空気が夏の名残りを消して行く ふいに香った金木犀 擦り切れた心が 甘く透明な腕の中にとらえられてく 季節は加速 一段と高くなった空と雲 優しく燃える夕焼け纏って 静かな夜を抱きしめて 哀愁が少し漂うけれど 明日が…